
銅の大円山鉢(だいえんざんばち)を鈍(なま)し(火で赤めて柔らかくする)、金槌で叩き、また鈍しては叩き・・・を繰り返して前後に膨らみを持たせた阿古陀の鉢に仕上げて行く。
当時の甲人の腕の冴えを、小さな阿古陀の鉢に表現した。細かな星を余す所なく打ち込んでおり、総数300個近くの星が埋め込まれている。
鉢が小さくなるほど、原寸の形を表現するには、縮小倍率よりもさらに多数の金槌を入れないとイメージに追いつくことが出来ない。そこが最も苦労した点である。
戦いの勝利は時の運も見逃すことが出来ない。鍬形台・吹き返しに波模様を施すことで、潮が高潮に達した時を表現し、正面からも側面からも美しさを楽しめる兜に仕上げた。